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引越し会社の正社員とアルバト(非正規社員)作業員に違いはあるのか?

公開日: : 最終更新日:2014/05/30 引越しの基礎知識

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 作業員全員正社員といった内容の話を、引越業者のCMで流れたり、営業マンが言うことがあるかもしれません。確かに、アルバイトを使うより、社員が作業した方が安心感が持てるイメージがあるのは事実で、だからこそそういううたい文句が出てきます。ですが、実際には大した問題ではないのです。アルバイトだろうが、正社員だろうが要は引越し作業がしっかりと出来ればいいわけで、引越しに関しての知識や経験が豊富で、優れた技術を持っている者が優秀な引越作業員ということですから、社員かアルバイトのどちらがいいかという問題ではないのです。

 仕事に対しての責任感というのは、アルバイト、正社員に関わらずその人の中身の問題です。アルバイトの彼らが仕事に対して無責任で、また仕事が出来ないということはありません。正社員であっても経験や責任感がなければ引越作業員という仕事は務まりません。引越しというのはお客さんと直接接し、また何人もの引越作業員との共同作業です。人と人とのコミュニケーションをとる能力や状況に応じて引越し作業を的確にコントロールしていける能力や、それに伴う仲間からの信頼も必要です。

繁忙期に活躍するアルバイト作業員

 お引越しには「繁忙期」と呼ばれる時期とそうでない時期があります。この「繁忙期」に間に合うだけの人材を常に確保しておくのは、企業としては無駄な人件費です。こういった理由から必要なときに必要なだけ引越作業員を揃えるといった方法が多くの引越業者ではとられているのが現状です。どの業種でも経費のかかる正社員を抱えるよりも、アルバイトを数多く抱えたほうが、企業としては利益があがります。特に引越しのアルバイトというのは他に比べて給料がいいほうなので、通年で募集しやすいといった背景もあります。

引越し一言アドバイス

それでも最近はきついバイトをしたがらない傾向にあります。引越しといっても運送業ですから、気の荒い運転手や作業員もいます。バイト初日に階段作業などキツイ引越しにまわされると、翌日から来ないのも当たり前の世界です。一昔前なら例えうずくまってしまっても、蹴飛ばしてでも作業をさせたのですが、今そんなことをしたら訴えられたり、ブラック企業というレッテルを張られるでしょう。最近はおだて、なだめて作業させ、キツイ仕事は人員をお客さんとの契約より多く揃えたりする傾向です。

 しかしそれらのすべてが素人ばかりというわけではありません。どの引越業者にも常用のアルバイトと呼ばれる引越作業員が存在します。彼らは正社員のように決まった休みがもらえるわけでもなく、社会的な保障もありません。会社から休めと言われない限り毎日引越しをこなす引越しのプロたちです。正社員のやりたがらない条件のきつい引越しなども彼らは文句も言わずに日々こなしているのです。(文句は日々言いますが帰社後です。)

作業チームの構成

 引越し作業を行うのトラックに2?3名でひとつのグループとして引越作業にあたります。2台以上の組み合わせや現地で追加作業員と合流するといったケースもあります。正社員、アルバイトに関わらず、ひとつのグループはたいていチームリーダーとなるベテランと新人の組み合わせで構成されます。2名であればベテランとそこそこの新人、3名であれば1名が新人といった具合です。引越しの中には、スペシャル、丸特、VIPといって、引越作業員全員をベテランで構成する場合もあります。これは会社の名にかけて失敗の許されない特別な引越しを行う場合や閑散期などに偶然に組まれる場合もありますが、こういったグループにあたった場合はとても幸運です。おそらくはたから見ていても違いが分かるかもしれません。

引越し一言アドバイス

基本的に、一番の重量物であるタンスを運ぶ2名が必ず必要になるので、ベテラン2名プラス新人の組み合わせが理想です。ベテランの一人にはドライバーが加わる事が多いです。新人は一人で運べるダンボールなどに全力であたります。

 引越しは、基本的な体力がなければなりません。新人はまず横持ち作業と呼ばれる、トラックと玄関をひたすら往復する役割を与えられます。一番簡単な作業です。階段を挟む引越しでは一番きついセクションですから、ここで徹底的に先輩たちに鍛えられるわけです。それを乗り越えて、やっと家具の梱包の仕方やトラックへの積み込みの仕方を教えてもらえるようになるわけです。

引越し一言アドバイス

アルバイトなら適当にこなせばいいとも思えますが、いつまでも半人前だと、「繁忙期」以外には仕事にありつけなくなります。ベテランで足りてしまうからです。ベテラン作業員は、暇な時期でも定雇いし、確保する必要があります。また、技量によって日給に差があり、手当などが大きく異なる業者もありますので、フリーターや一定期間に多く稼ぎたいと思ったら、真剣に取り組むしかありません。

引越し一言アドバイス

引越し業者に現場ではなく、間接部門や営業として入社しても、最初の数か月は現場に配属されます。新卒で入社すると、入社前研修の名目で現場へ。そう、ちょうど「繁忙期」です。まったくの素人ですが、社員ですので、アルバイトにバカにされないようにと、死ぬ気で働き、引越しを体で覚えていきます。

引越し一言アドバイス

女性社員も梱包部隊として動員される事もあります。

繁忙期は注意が必要

以上アルバイトでも問題ないですよと記述してきましたが、例外もあります。「繁忙期」です。引越し業者によっては大量のアルバイトを募集しています。引越しのピーク時には理想の組み合わせなど不可能な状態も考えられます。ドライバー一人がベテランで、あとは全員その日が初めてのアルバイトという組み合わせも出現します。契約した人数をとりあえず揃えたという形です。配車担当者からの命令は、「聞かれても引越しは初めてなどというな。もうベテランですと答えろ。」お客さんの不安を解消するために。最近は体より口を動かすのが得意な若者が多いので、有効でしょう。あとは大きな失敗が起きないことを祈るだけです。 

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