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引越し事故実例「家具を傷付けられた場合」

公開日: : 引越し事故実例

この記事の所要時間: 41

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引越し業者の一番の心配事は家具

 多くの引越し業者においては、家具が傷つく可能性を一番心配します。通常のご家庭の家財の中でも一番重く、大きな物であり、ただでさえ狭い住宅事情のわが国では、十分な幅の間口、廊下や階段は望むべきもありません。そこを場合によっては2階から吊り降ろししたり、吊り上げたりしなければなりません。そして荷室では、他の荷物にビッシリ押し付けられ、傷つかないのが不思議なくらいの状況になります。それでも小さな傷がつくのも稀なくらい事故が意外と少ないのは、梱包資材の普及や作業員の熟練した作業のおかげです。それでも事故ゼロとは言えませんし、目立つものだけに、お客さんのショックも大きいでしょう。

家具の保護や梱包が不十分なケース

 事故を起こす要因としては、家具の保護が完璧ではなかった場合が考えられます。家具屋さんが新品を運んで来るときは、工場で十分な保護を施していますが、引越しでは、実際にお使いになられている状況からの運び出しになります。そこで引越し業者は「タンスパット」と呼ばれる保護カバーを用います。丈夫な生地のキルティング素材で出来た収縮性のあるもので、洋ダンス、和ダンスに適用するようにいくつかのサイズを用意しています。また、長距離や積み替えがある場合には、巻きダンボールとエアクッションを用いて、新品の出荷時のような梱包を施します。

引越し一言アドバイス

 繁忙期には業者によっては、庸車と呼ばれる下請け会社の車両とドライバーが引越しに参加します。普段より自ら引越し作業を行っていれば問題はないのですが、通常業務で必要としないこれら保護カバーを持っていないことも多く、引越しセンターで最低限の必要数を貸し出すのですが、繁忙期には数が足りず、何も用意しないで作業するケースがあります。

 何らかの事情でこれらの梱包、保護を怠っていたとしたら、あるいは十分でなかったら、必ずといっていいほど傷はつきます。薄い毛布程度の保護では、ダンボール箱の角でもタンスの表面にスリ傷を付けたり、押し付けられればへこみが生じます。

 同じく梱包や保護されてない状態で搬出、搬入をすると、扉が開いたり、引き出しが飛び出ることで損傷します。一見固くて丈夫そうに見える家具ですが、自らの重量が大きいので損傷しやすいのです。

完全な作業ミスのケース

 持ち上げる際の転倒、持ち運ぶ際に手が滑っての落下、ロープを使用してのつり上げ吊り下げ作業時のミス、そして荷室内で動いてしまう事による転倒や接触など、ミスする可能性はたくさんあります。多少のことは保護されていれば損傷まで至らないのですが、それでも限界はあります。ましてや梱包や保護カバーを付ける段階での事故はお手上げです。

引越し一言アドバイス

 もっとも体を張って防ぐことが多く、家具を傷つけるより作業員が怪我をする事例が圧倒的に多い事も付け加えておきます。指は挟むし、膝はアザだらけだし、足の上に落とされたら息が詰まります。思い出しただけでも・・・

事故処理の流れ

 よほど小さい傷の場合以外は作業員とお客さんがハッキリと確認できて、しかもお客さん側では手出ししてないので、責任の所在に関するもめ事は少ないでしょう。明らかに業者側の責任です。ただし、最初からあった傷かそうではないのかは、毎度のことでもめます。ベテラン作業員やしっかりとした教育がなされた業者では、梱包や保護カバーを取り付ける前に、雑巾などで誇りを拭う際に確認作業を行い、傷を見つけたらお客さんに確認してもらい、テープなどでマーキングするはずです。(最近はスマホなどで写すのでしょうか。)

 傷はかなり大きく目立つものでも修復が可能で、専門の業者が存在します。高級な物ほど修理が可能です。しかし、修理代は高額になるため、保険の適用が必要となります。簡単な修理は業者が出張修理し一日で、大掛かりなものは一時預かりをして数日かけて修復作業を行います。

引越し一言アドバイス

 非常に安価な家具の場合は(合板など)、買い替えやお客さんと相談の上賠償金の支払いになります。例えば組み立て式の書棚なら、棚板を購入してくるか、気にしないとおっしゃって下さるなら、迷惑料程度の支払いをすることもあります。

事故を防ぐには

 どのように大切な家具を保護してもらうかを事前に営業マンに説明を受け、当日にはその通りに作業を行っているのを確認することで、作業員にも緊張感が伝わり注意を即すことにもなります。家具などの大型家財は修理は出来ても、完全な新品に戻ることはありません。また、どんなに注意して作業しても、本来移動出来るように作られていないので、多少のスリ傷程度は我慢することも必要です。

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