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引越し事故実例「荷物の汚損事故の場合」

公開日: : 引越し事故実例

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衣類やカーテンなどの汚損は雨が原因の場合が多い

 大切な家財を何らかの原因で汚されることを汚損事故といいます。ホコリ程度では事故とは言えず、ふき取っても跡が残る深刻な汚れという意味です。家屋に対する汚損は別項で説明しておりますので、ここでは家具などの荷物に対する汚損事故に関して述べます。

事例1

 引越し作業中に、通常のタンスに拭いても取れない汚れが付くことは考えられませんが、カーペットやカーテン衣服などなら可能性はあります。汚れというと保護してあれば大丈夫と思いますが、一番多い汚損事故は雨に濡れてしまうことでしょう。雨天時の引越し作業では、ビニールシートを利用したり、迅速な作業である程度は防げますが、一定時間雨に降られ続けたり、濡れたまま放置しておくと染み込んできます。ダンボール箱などは大雨でも短時間なら弾きますが、時間が経過すると雨水によってダンボール表面の汚れとともに中まで浸透し、衣類などに汚損を生じさせます。洗濯機などで簡単に選択出来るものなら事故にはなりませんが、背広やオシャレ着、そして和服などはそうはいきません。

引越し一言アドバイス

 一番多い例としては、トラックの荷台に雨が吹き込んだり、勾配のあるところに駐車したため、床を伝って荷台の奥に流れ込む場合。トラックから玄関まで距離がある場合も危険ですが、荷物自体はカバーされていても、作業の衣服が濡れるため、結果として他の荷物が濡れるケースが考えられます。

事例2

 以前あった事例では、慎重に作業していたのにかかわらず、引き出しの奥にあった除湿剤のパッケージを見落とし、水浸しになったことがります。現場では水分をふき取り、お客様には乾いてから使用していただくことになったのですが、いつまでたっても乾かないという連絡を受けました。調べてみると確かに数日たっているのにもかかわらず、染みは大きく広がっていました。修理業者に見てもらうと、空気中の水分を吸収する除湿剤の成分そのものがしみ込んでいるようで、いつまでたっても木材そのものが水分を吸収してしまってるとのことでした。結果、作業員の判断ミスということで、その部分をそっくり交換することとなったのです。

事故処理

 天候が相手ですから、雨に濡れたというだけでは補償をするわけにはいきません。しかし、作業場の重大なミスなどが明らかになれば、対応することになります。事故処理の原則である「現状の回復」にそって行いますので、クリーニング代などの弁償が一般的です。

 桐の和箪笥の場合は、手の油だけでも致命的な汚れが付くものがあります。見積もり時点で営業マンがチェックしなければなりませんが、お客様の申告も必要になります。事前に解っていれば、業者側では真新しい絹の手袋で作業し、タンスパットではなく、天候に関係なく単独で全集にわたり梱包します。それでも汚損してしまった場合には責任関係を調査した上で、業者側の過失が認められれば「現状復帰」を行います。幸いなことに、桐のタンスは効果であればあるほど修繕はききます。一般的には専門業者による磨きが主ですが、最悪の場合、部分的に取り外して、新しい材料と交換していきます。
 

引越し一言アドバイス

 もちろん高額なものや複数ある場合には別途保険への加入をお願いします。引越し業者、お客様双方にとって最悪の被害を防げます。

幌車は雨に弱い

 これは引越し業者の都合による根本的な過失の一例ですが、幌車の利用による家財の汚損があります。引越し専業社は、引越し専用車両としてアルミ製のコンテナ車を用意しています。これは雨の侵入も防げ、内部には緩衝材が貼ってあり、荷物の損傷も防げ、落下などの事故もありません。しかし、業者によっては幌車を利用する業者もあります。幌車にも利点があり、引越しに不向きとは一概には言えません。荷台が軽量に出来ているためその分積載能力が高く、何より背も高く作れるので荷室のスペースが広く、長尺物が多少飛び出した状態でも走行できます。

 しかし、雨天では問題があります。もちろん幌に穴が開いてなければ基本的に雨は侵入しませんが、問題は後部の「あおり」です。フックやロープで固定しますが多少の雨水の侵入は織り込み済みの仕様なのです。この幌車で長距離を走行すると問題が生じます。

引越し一言アドバイス

 問題は雨だけではありません。ホコリも荷物全体にかぶります。ホコリなら事故にはなりませんが、冬の雪が大敵になります。凍結防止剤、いわゆる「塩」です。これが内部に入り込み、荷室全体がベタついた汚れに覆われてしまいます。

事故を防ぐには

 どのような車両でどのような作業を行うのか、雨天ではどうするのか等を確認し、どのような場合補償されるのかも聞いておくといいでしょう。

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